烏に反哺の孝あり(からすにはんぽのこうあり)

ことわざの意味
烏は親鳥に養われた恩を親鳥の口に餌をふくませて返すと言われるところから、鳥や獣でさえも育てて貰った恩に報いるものだということ。

出典について

  1. 本草綱目-禽部・慈烏」「長則反哺六十日、可謂慈孝矣」
  2. 十六国春秋」「烏有反哺之義、必有遠人感恵而来者」

出典の詳細

  1. 本草綱目(ほんぞうこうもく) 本草書(薬学の書)。中国、明の李時珍(りじちん)。万暦6年(1578)成立。52巻。「本草」および梁の陶弘景の「名医別録」などの本草書を整理し、薬の正名を「綱」、釈名を「目」とし、薬となる品目千八百余種を分類し、産地・形状・処方などを記したもの。日本には慶長12年(1607)に伝来し、本草学に大きな影響を与えた。
  2. 十六国春秋(じゅうろくこくしゅんじゅう) 史書。中国、北魏の崔鴻(さいこう)撰。102巻。「芸文類聚」などに既に引用されているが、現行百巻本は明(みん)の屠喬・孫項琳の偽書。前趙録に始まり北燕録に終わる五胡十六国の歴史を記したもの。

類似のことわざ

  • 烏は親の養いを育み返す
  • 烏哺(うほ)
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