耳を掩うて鐘を盗む(みみをおおうてかねをぬすむ)

ことわざの意味
1. 良心に反する行為をしていながら、強(し)いてそのことを考えないように努めること。小策を弄(ろう)して自分を欺(あざむ)くこと。
2. 自分では悪事を巧(うま)く隠し果(おお)せたと思っていても、世間の人は皆知っているということ。

出典について

呂氏春秋-不苟論・自知」 中国の春秋時代、晋の家老の范(はん)氏が滅びたとき、その家の鐘を盗んだ者がいた。背負って逃げ出そうとしたが、大き過ぎて背負えないので、槌(つち)で壊そうとしたら、ゴーンと大きな音がした。この音を聞いた誰かが奪いに来るのではないかと恐れて、慌てて自分の耳を掩った。

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