木乃伊取りが木乃伊になる(みいらとりがみいらになる)

ことわざの意味
ミイラを取りに行った人が、熱帯であるため乾燥して、うっかりすると自分までもミイラになってしまうというところから、人を連れ戻すために出掛けた者が、役目を果たさず、自分も先方に留まってしまうこと。また、意見しようとした者が、話しているうちに先方と同じ考えになってしまうこと。

類似のことわざ

  • 人捕る亀が人に捕られる
  • 捕まえに出た者が捕まえられる

ことわざの由来

何日も遊郭に泊まっている人を連れ戻しに行った者が一緒になって遊んでしまう、という状況を表わすものとして流行したという。

木乃伊は、江戸時代初期から、万能薬として輸入されていた。日本語の「ミイラ」は、オランダ語の「モミイ=瀝青」を語源とし、たまたま、香辛料である「没薬(ミルラ)」と発音が似ていたため混同して用いられたとする。

「木乃伊」の字は、中国語(ムナーイー)を借用したもの。