偃鼠河に飲めども腹を満たすに過ぎず(えんそかわにのめどもはらをみたすにはすぎず)

ことわざの意味
溝鼠(どぶねずみ)が川で水を飲んでも腹一杯より多くは飲めない。人はそれぞれその分に応じて満足するのがよい。

類似のことわざ

出典について

荘子-逍遥遊」「許由曰、…偃鼠飲河、不過満腹」

出典の詳細

荘子(そうじ・そうし)は中国の道家書。荘子の著。「老子」と並んで道教の根本経典。現行本33編は西晋の郭象が整理編集したもの。多く寓言により大自然の理法である道と、この道に従って人間のさかしらである仁義を捨てて安心自由な生活を得ようとする方法とを説いた。「南華真経」

ことわざに関連する人物の詳細

荘子(そうじ・そうし) 紀元前4世紀後半の中国戦国時代の思想家。生没年不詳。道家思想の中心人物。名は周。南華真人と称される。儒教の人為的礼教を否定し、自然に帰ることを主張。老子と合わせて老荘という。著「荘子」。