一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)

ことわざの意味
一人の将軍が輝かしい功名を立てた陰には、戦場に屍を晒す多くの兵士の犠牲があった筈である。功名を徒に指導者だけのものとするものではないということ。

類似の英語のことわざ

  • The success of one is built on the sacrifice of many.(1つの成功は多くの犠牲に基づく)

出典について

晩唐の曹松の句「亥歳詩」 「憑君莫話封侯事、一将功成万骨枯」

ことわざに関連する人物の詳細

曹松(そうしょう) 字は夢徴。舒州の人。初め洪州の西山に住み、のちに建州刺史・李頻に頼った。李頻の死後、貧苦になやみ、江南を漂白した。光化四年(901)、歳70を過ぎて漸(ようや)く進士に及第した。校書郎に任ぜられた。「己亥歳」の「一将功成って万骨枯る」の一節は有名。<中国史愛好サイト『枕流亭』