【せい】〜【せこ】

−−−−−−−せい(あ)(#sei1)−−−−−−−
・井蛙(せいあ) 見識が狭い者の喩え。井戸の中に住んでいる蛙には、海のことを話しても分からない。それはその狭い住処に囚われているからだ。 類:●井底の蛙●井の中の蛙 出典:「荘子−秋水」「井蛙不可以語於海者、拘於虚也」
・性相近し、習い相遠し
(せいあいちかし、ならいあいとおし) 人間が先天的に持つ性質には個人差はないが、後天的な習慣の違いや教育の違いによって、種々の大きな差が生じてくる。 出典:「論語−陽貨」「性相近也、習相遠也」
・井蛙の見(せいあのけん) 見識が狭いことの喩え。
・生ある者は死あり(せいあるものはしあり) 命あるものには、必ず死ぬ時が訪れる。
・青雲の志(せいうんのこころざし) 1.高位高官の地位にのぼろうとする志。立身出世しようとする希望。 例:「青雲の志を抱(いだ)いて都へと上る」 出典:王勃(おうぼつ)の文「滕王閣(とうおうかく)−序」「窮且益堅、不墜青雲之志<貧乏している時は、ますますその志を堅くして屈しないようにして、高位高官に栄進しようとする志を、いつまでも落とさず維持するようにする> 2.俗世間から逃(のが)れようとする志。 類:●凌雲之志

−−−−−−−せい(か)(#sei2)−−−−−−−
・臍下丹田に力を入れる
(せいかたんでんにちからをいれる) 「臍下丹田」は臍の下の腹の部分を指し、ここに気力を集めると健康になったり、勇気が出たりすると言われている。気力を込めて事を成すこと、あるいは、相手に対して勇気を出して立ち向かって行くこと。
・精が出る(せいがでる) 元気があって良く励む。元気に活動する。
青眼(せいがん)
・晴好雨奇
(せいこううき) 《四熟》 空が良く晴れていても眺めが良く、雨が降ってもまた眺めが優れている。晴天にも雨天にもそれぞれ風情(ふぜい)があること。 出典:蘇軾「飲湖上初晴後雨詩」
・晴耕雨読(せいこううどく) 《四熟》 晴れた日には外に出て少しばかりの田畑を耕(たがや)し、雨の日には家に居て読書をすること。悠々自適の境遇を指していう。暮らし向きに余裕がある、気ままな暮らし振りのこと。 類:●悠々自適●昼耕夜誦(ちゅうこうやしょう) ★「晴耕雨讀讀本(菅原兵治著)」昭和4年(1929)以前の用例が見付かりません。ご存知の方はご一報ください。
・誠惶誠恐
(せいこうせいきょう) 《四熟》 心から怖れ畏(かしこ)まるという意味だが、主に、手紙の終わりに敬意を表して添える言葉として用いられる。 類:●誠恐誠惶●
誠惶頓首
・誠惶頓首
(せいこうとんしゅ) 《四熟》 心から怖れ畏まり地に額(ぬか)ずくという意味。主に、手紙の終わりに敬意を表して添える言葉として用いられる。
・正鵠を得る
(せいこくをえる)[=射る」 ものごとの急所や要点を正しく押さえている。核心を突いている。 類:●的を射る肯綮(こうけい)に当たる当を得る 
★「正鵠を射る」とも言うが、本来は「正鵠を得る」。 参考:正鵠(せいこく) 的の中央の黒点。図星。
・正鵠を失する(せいこくをしっする・せいこうを〜) 矢を射て、的を外す。 出典:「中庸」「失諸正鵠、反求諸其身」<諸を正鵠に失すれば、反つて諸を其の身に求む>  ★「正」も「鵠」も的の中央にその絵が描かれた鳥の名。セイコウは慣用読み。<学研漢和大字典>

−−−−−−−せい(さ)(#sei3)−−−−−−−
・精彩を欠く
(せいさいをかく) 生き生きとした様子がなくなる。活気が失せる。冴えなくなる。
・精彩を放つ
(せいさいをはなつ) 美しい光を放つという意味で、目立って優れた点が現れる。
?[木+内]鑿相容れず(ぜいさくあいいれず) ものごとが互いに食い違って、噛み合わないこと。 類:●円鑿方ゼイ●方ゼイ円鑿●円孔方木(えんこうほうぼく)●方底円蓋(えんがい)●交喙の嘴
・正朔を奉ず
(せいさくをほうず) 天子の統治に服従する。臣民となる。 
参考:正朔(せいさく) 中国で古代、新しく天子が立つと暦を改めたところから、天子の支配。また、王統。
・生殺与奪
(せいさつよだつ) 《四熟》 生かしたり殺したり、与えたり奪ったりすること。どのようにでも思いのままになること。 例:「生殺与奪の権を握る」
・青山一髪
(せいざんいっぱつ) 《四熟》 遠く青々と茂った山が青い空と接する線を、一本の髪の毛に喩えた語。青い山が遠くかすかに見える様子。 出典:蘇軾の「澄邁駅通潮閣詩」
・政事無ければ則ち財用足らず
(せいじなければすなわちざいようたらず) 政治が良く行なわれないと、国の財政は不足するものである。 出典:「孟子−盡心・下」「不信仁賢、則国空虚、無礼儀、則上下乱、無政事、則財用不足
・西施の顰に効う
(せいしのひそみにならう)・倣う 無闇(むやみ)に人の真似をして、世間の物笑いになること。また、人に倣って事をする場合に、謙遜して使う。 類:●顰に効う鵜の真似をする烏鯉が踊れば泥鰌も踊る 出典:「荘子−天運」 
故事:西施が胸を病み、苦し気な顔をしたのを、美の仕種(しぐさ)と思い込んで里の醜女が真似(まね)た。
・青春
(せいしゅん) 1.春のこと。陽春。〔運歩色葉〕 出典:杜甫「聞官軍収河南河北」「青春作伴好還郷」 ★五行説(ごぎょうせつ)で春は青にあてる<広辞苑第四版(岩)> 2.年ごとに春が巡るところから、年を重ねること。歳月。また、年齢。 用例:読・英草紙−三「青春十年を折(くじ)く」 3.一生のうちの春に喩えて、年の若い時代。青年の時期。 例:「青春の思い出」 ★希望に溢(あふ)れる時期の意味。 国語辞典:運歩色葉集(うんぽいろはしゅう) 国語辞書。天文16(1547)〜17年頃に成立。国語をイロハ順に集めたもの。イロハ各部を更に下位分類していない点で「天正十八年本節用集(1590)」と異なるが、収載語が多い点に特色が見られる。 用例の出典:英草紙(はなぶさぞうし) 読本、怪奇小説集。近路行者(都賀庭鐘:つがていしょう)。寛延2年(1749)。5巻。角書(つのがき)、古今奇談。中国白話小説の翻案9編からなる。
・盛昌我意に任す
(せいしょうがいをまかす) 権勢が盛んで自分の思うままに振舞うこと。
・生色を失う
(せいしょくをうしなう) 非常な驚きや恐れのため、生きた顔色がなくなること。死人のように生気が失われること。
精神一到何事か成らざらん(せいしんいっとうなにごとかならざらん)
・聖人に夢なし
(せいじんにゆめなし) 聖人は、悟りの境地にあり、雑念がないからつまらない夢など見ないものである。妄想に煩(わずら)わされないから、眠っていてもつまらない夢など見ることはない。 類:●至人に夢なし 出典:「荘子−大宗師」「古之真人、其寝不夢、其覚無憂」
・聖人は物に凝滞せず
(せいじんはものにぎょうたいせず) 聖人は時の流れに従って自然に身を処し、一つの物に拘(こだわ)らないから、徒(いたず)らに己を苦しめない。 類:●聖人に心なし 出典:「楚辞−漁夫」
・清水に魚棲まず
(せいすいにうおすまず) 清らかな水の中には魚は棲(す)まない。あまりに清廉潔白過ぎると、却(かえ)って人が近よらないものである。 類:●石上五穀を生ぜず●水清ければ魚棲まず 出典:「孔子家語−入官」「水至清即無魚、人至察則無徒」
噬臍(ぜいせい)
・正々堂々
(せいせいどうどう) 《四熟》 1.軍隊などが、陣容が整い意気盛んな様子。 例:「正々堂々と行進する」 2.態度が正しく立派である。公明正大で卑怯な手段を取らないこと。 例:「正々堂々と闘う」 出典:「孫子−軍争」「無邀正正之旗、無撃堂堂之陣」
・正々の旗、堂々の陣
(せいせいのはた、どうそうのじん) 旗波がよく整い、意気盛んな陣列。勢いが盛んな軍隊の形容。 出典:「孫子−軍争」 
★「正正堂堂」の語源<大辞林(三)>
・生々発展
(せいせいはってん) 《四熟》 盛んに活動しながら絶えず向上すること。
・生生流転
(せいせいるてん・しょうじょうるてん) 《四熟》 万物の活動は絶えず生まれ変わり死に変わりして、留まるところがない。一切のものは絶えず変化している。生死因果の理(ことわり)が常に極まりないこと。 類:●
All things are constantly changing.
・勢揃い
(せいぞろい) 1.軍勢が揃うこと。2.大勢の人が一か所に寄り集まること。一同が揃い集まること。 例:「親族一同が勢揃いする」 3.一切のものが揃うこと。
・生存競争
(せいぞんきょうそう) 《四熟》 1.マルサスの人口論からヒントを得たといわれるダーウィンの進化論の中心概念。生物の全ての種(しゅ)は多産性を原則とするので、限られた自然環境内で生存し子孫を残すためには同種、または異種の個体間でより良い環境条件を奪い合う形になる。これを競争に見立てていう。ダーウィンはこれに基づいて自然選択説を立てた。2.人間社会で、生活の存続や地位の獲得を巡って起こる競争。 類:●弱肉強食 
 ★英struggle for existenceを加藤弘之が訳した語<国語大辞典(小)> 人物:ダーウィン(Charles Robert Darwin チャールズ・ロバート) イギリスの博物学者。1809〜1882。自然選択説による進化論を提唱。測量船ビーグル号で世界を周航し、動植物、地質などの基礎調査を行った。

−−−−−−−せい(た)(#sei4)−−−−−−−
・清濁併せ呑む
(せいだくあわせのむ) 心が広く、善悪の区別なく、あるがままに受け入れる。度量が大きいこと。 類:●清濁併呑 出典:「史記−酷吏列伝」 ★大海は、清い流れも濁った流れも同じように迎え入れることから。
・贅沢三昧
(ぜいたくざんまい) 《四熟》 したい放題の贅沢という意味で、思うがままに贅沢に耽(ふけ)ること。
清談(せいだん)
・生知安行
(せいちあんこう) 《四熟》 生まれながら道理に通じ、安んじてこれを実行すること。 出典:「中庸」「或之、或学而知之、或困而知之、及其知之、一也。或之、或利而行之、或勉強而行之、及其成功、一也」
・掣肘(せいちゅう) 脇(わき)から干渉して自由な行動を妨げること。 例:「掣肘を加える」 
故事:呂子春秋−審応覧具備」 [ウ/必]子賤が二吏に字を書かせ、その肘を引っ張って妨(さまた)げたという。
・静中の動
(せいちゅうのどう) 静けさを保っている状態でも、機に応じて動くべきエネルギーを潜(ひそ)めているのが本当の静であって、ただ静かないだけなのは本当の静ではないということ。
・急いては事を仕損ずる(せいてはことをしそんずる)[=過(あやま)つ] あまり急ぐと却(かえ)って失敗に終わって、急いだことが何にもならない。 類:●走れば躓く
青天の霹靂
(せいてんのへきれき)
・青天白日
(せいてんはくじつ) 《四熟》 1.晴れ渡った青空に太陽が輝いていること。 類:●好天 2.心の中が明白で、少しも隠しごとや疑われることがない状態。疑いや無実の罪が晴れること。 類:●清廉潔白 例:「青天白日の身となる」 出典:韓愈「与崔群書」「青天白日映楼台」
・晴天を褒めるには日没を待て
(せいてんをほめるのはにちぼつをまて) 今晴れていても、最後の最後に雨が降るかもしれない。ものごとは終わってみるまで分からないものだから、最後まで油断してはならないということ。
・正当防衛
(せいとうぼうえい) 《四熟》 自己または他人に加えられる急迫した不正の侵害に対し、これを防ぐため止むを得ずする加害行為。刑法上、違法性を欠くものとして犯罪とならず、民法上は不法行為としての損害賠償責任を生じない。 類:●緊急防衛

−−−−−−−せい(な)(#sei5)−−−−−−−
・盛年重ねて来たらず
(せいねんかさねてきたらず) 若い盛りは一生のうちに二度とは来ない。若いうちに怠(おこた)らず勉強し、その時代を空しく過ごしてはならないという戒(いまし)め。 類:●歳月人を待たず●今日の後に今日なし●人生年少再び来らず 出典:「陶潜−雑詩」「盛年不重来、一日難再晨」

−−−−−−−せい(は)(#sei6)−−−−−−−
・成敗は決断にあり(せいはいはけつだんにあり) 成功するか失敗するかは、きっぱりと決断して行なうかどうかに拠(よ)るものだということ。しっかり心に決めて行なえば成功するということ。 類:●断じて行えば鬼神もこれを避く石に立つ矢の試しあり
・生は難く死は易し(せいはかたくしはやすし) 苦痛に耐えて生き抜くことは困難であり、それに負けて死を選ぶことは容易である。 類:●死は易うして生は難し
・生は寄なり、死は帰なり
(せいはきなり、しはきなり) 人は天地の本源から生まれて、この世に仮に身を寄せているに過ぎないから、死ぬことはその本源に帰ることである。 類:●生は性なり死は命なり 出典:「淮南子−精神訓」に禹(う)の言葉として見える「生、寄也死、帰也、何足以滑和」
・生は死の始め
(せいはしのはじめ) この世に生まれ出た時、それは既に死の始まりである。
・清風故人来る
(せいふうこじんきたる) 暑い日に爽(さわ)やかな風が涼しげに吹いてくるのは、まるで昔の友人が尋ねて来て呉れたように、心が清々(すがすが)しくなるものだということ。 出典:杜牧の詩
・成風の功(せいふうのこう) 精巧に作ること。立派に普請(ふしん)すること。 出典:「荘子−徐無鬼」

−−−−−−−せい(ま)(#sei7)−−−−−−−
・生命線
(せいめいせん) 1.生きるか死ぬかの分かれ目になる、絶対に守らなければならない最も重要な限界。生活の最低限度や国家の存亡などのために、どうしても防ぎ守らねばならない境界線。 2.手相で、寿命に関係があるといわれる、手のひらにある皺(しわ)。
・生面を開く
(せいめんをひらく) 新しい方面を開くという意味で、新分野を開拓すること。新しい領域に足を踏み入れること、或いは、今まで誰もやらなかったような見事な事柄を成し遂げて評価を改めさせること。 類:●新生面を開く●面目を一新する

−−−−−−−せい(ら)(#sei9)−−−−−−−
・勢利の交わり(せいりのまじわり) 権勢や利欲だけを目当てにした交際。
・声涙倶に下る
(せいるいともにくだる) 嘆(なげ)き怒って涙を流しながら語ること。 類:●悲憤慷慨 出典:「晋書−王彬伝」
・贅六
(ぜいろく・ぜえろく) 人を罵(ののし)る言葉。江戸時代、江戸の者が関西の人を嘲(あざけ)って言った呼び方。 用例:滑・浮世風呂−2「おめえがたの事を上方贅六といふわな」 
★「さいろく(才六)」の変化<国語大辞典(小)>

−−−−−−−せい(を)(#seiwo)−−−−−−−
・精を入る(せいをいる)・入れる 精力を注ぐ。心を込めて励(はげ)む。 用例:謡・船弁慶「皆々精を入れて押し候へ」 例:「もっと精を入れてやれ」 用例の出典:船弁慶(ふなべんけい) 謡曲。各流。五番目物。観世小次郎信光。源義経は兄頼朝の疑いを解くために、武蔵坊弁慶以下の従者を連れて都を落ち、摂津国大物浦(だいもつのうら)に着く。ここで、静御前との別れの宴を開き、船を漕ぎ出すとにわかに海上が荒れ、平家の亡霊が次々に現れて義経を海に沈めようとするが、弁慶に祈り伏せられる。
・精を出す
(せいをだす・いだす) 元気を出して行動する。一所懸命に励(はげ)む。熱心に働く。
・贅を尽くす
(ぜいをつくす) 「贅」は贅沢をすることで、極端に贅沢をすること。 類:●贅を極める
・生を偸む(せいをぬすむ) 死ぬべき時に死なずに生き長らえる。恥を忍んで生を貪(むさぼ)る。 類:●命を貪る 出典:「楚辞−卜居」
・生を視ること死の如し(せいをみることしのごとし) 生死を超越して、天命に従う。 出典:「列子−仲尼」「視生如死、視富如貧、視人如豕、視吾如人」

−−−−−−−せか(#seka)−−−−−−−
・是が非でも
(ぜがひでも) 是非や善悪を問わずに、なんでもかんでも。どうしても。是非。 類:●是でも非でも●是非とも●理が非でも

−−−−−−−せき(#seki)−−−−−−−
・積悪の家に必ず余殃あり(せきあくのいえにかならずよおうあり) 悪事を積み重ねてきた家には、その報いとして必ず禍(わざわい)がやってくるということ。 参照:「
説苑−説叢」「積善之家、必有余慶、積悪之家、必有余殃」・「易経−坤・文言」「積善之家必有余慶、積不善之家必有余殃」 出典:説苑(ぜいえん) 中国の儒家書。20巻。前漢の劉向(りゅうきょう)撰。訓戒とすべき故事・伝説類を集め、君道・臣術・建本・立節・貴徳・復恩など20に分類したもの。宋代に散佚していたのを曾鞏(そうきょう)が復元。
・積悪の余殃(せきあくのよおう) 悪事を重ねてきた結果として、子孫にまで及ぶ報(むく)い。
・席暖まるに暇あらず(せきあたたまるにいとまあらず) 席が暖まる暇がないという意味で、ひとところに落ち着いている暇がないほど忙しく奔走すること。非常に多忙であること。 出典:「韓愈−諍臣論」「孔席不暇暖
・積羽舟を沈む
(せきうふねをしずむ) 羽のように軽いものでも、たくさん積もれば重くなって舟を沈めるようになる。転じて、小事も積もれば大事になるという喩え。 類:●群軽軸を折る●叢経(そうけい)軸を折る●衆口金を鑠(と)かす●積毀(せっき)骨を銷(しょう)す 出典:「史記−張儀伝」・「淮南子−繆称訓」
・関ヶ原
(せきがはら) 1.岐阜県南西端の地名。関ヶ原の戦いの古戦場。2.比喩的に、重大な勝敗がこれで決まるという戦い。運命が決まる大事な場面。勝敗や運命の分かれ目。 類:●天下分け目の関ヶ原●天王山 ★慶長5年(1600)9月美濃関ヶ原で、徳川家康の東軍と石田三成を中心とする西軍とが天下を争ったことによる。
・赤子の心
(せきしのこころ) 生まれ立ての子供の心という意味で、汚(けが)れのない純真な心の喩え。 出典:「孟子−離婁・上」「孟子曰、大人者、不失其赤子之心者也」
・赤縄足を繋ぐ(せきじょうあしをつなぐ) 男女が足と足を赤い縄で繋ぐと夫婦になるという「赤縄」の故事から、夫婦になること。 故事:「続幽怪録−四・定婚店」「因問嚢中赤縄子、云此以夫婦之、雖仇家異域、縄一繋之、終不可易」 唐の韋固(いご)という青年が一人の老人に会ったところ、老人が背負っていた袋の中の赤い縄で男女の足を繋げば、どんな間柄でも必ず結ばれて夫婦になると言い、韋固の妻を予言した。 出典:続幽怪録(ぞくゆうかいろく) 異聞集。唐代(中唐)。李復言(李諒)撰(牛僧孺・鄭還古かとも)。「続玄怪録」・・・調査中。
・赤縄子
(せきじょうし) 夫婦の縁を結ぶ赤い縄を持っている人の意味から転じて、男女の仲を結び付ける人。仲人(なこうど)のこと。 類:●月下氷人●月下老人●月下老●月下翁 
参考:赤縄(せきじょう) 夫婦の縁を結ぶ赤い縄のこと。 
・尺進尋退
(せきしんじんたい) 《四熟》 少し進んでたくさん退くこと。 類:●寸進尺対
・赤心を推して人の腹中に置く
(せきしんをすいしてひとのふくちゅうにおく) 真心をもって全ての他人に接し、少しの分け隔(へだ)てもしないこと。 出典:「後漢書−光武紀・上」「蕭王推赤心置人腹中、安得不投死乎」→
「いずくんぞ死に投ぜざるを得んや」<あの人のためなら命を投げ出しても構わない>
積善の家には余慶あり(せきぜんのいえにはよけいあり)
・尺沢の鯢
(せきたくのげい) 見解が狭いこと。尺沢は小さい池。鯢は、サンショウウオということ。 類:●井の中の蛙 出典:
宋玉(そうぎょく)の詩「対楚王問(そおうのといにこたう)」 人物:宋玉(そうぎょく) 中国、戦国時代末の楚の文人。作品に「九弁」「高唐賦」「神女賦」などがあり、形式、内容ともに屈原の継承者とされる。生没年不詳。
・責任転嫁(せきにんてんか) 《四熟》 本来自分が負わなければならない責任や罪などを、他人に擦(なす)り付けること。 ★「転嫁」は、元々再嫁(=二度目の嫁入り)のこと。転じて、罪・責任などを他になすりつける意。
・跖の狗尭に吠ゆ
(せきのいぬぎょうにほゆ) 大盗賊の盗跖(とうせき=中国の春秋時代の名だたる大泥棒)に飼われている犬は、主人でなければ聖人の帝尭(ていぎょう=中国神話時代の五帝と呼ばれているうちの一人)にも吠える。 1.人はそれぞれ主(あるじ)のために忠義を尽くすものだという喩え。 類:●桀の犬堯に吠ゆ 出典:「戦国策−斉」「跖之狗吠尭、非貴跖而賤尭也」 2.悪人の味方をして、聖人・賢人を妬(ねたむ)ことの喩え。
・関の山
(せきのやま) 上手(うま)くいってもそれ以上できないという限度・限界。最上の程度。 類:●精一杯●精々 例:「人の足では一日20キロが関の山だ」 ★東海道の宿場町関宿(三重県)の神社のお祭りに出る山車(やま)は大変立派だったが、京都の山車(だし)と比べてしまうと、たいしたものではなかったことから。
・赤貧洗うが如し
(せきひんあらうがごとし) 非常に貧しくて、洗い流したように何一つ所有物がない様子。
・席末を汚す
(せきまつをけがす) 席に列することを謙遜(けんそん)」していう言葉。 類:●末席を汚す●席を汚す
・席を改める
(せきをあらためる) 1.座る場所を変える。2.座敷・会場を変える。 例:「席を改めて一杯やりましょう」
・堰を切る
(せきをきる) 川の水が堰を破って流れ出る。転じて、抑えられていたものごとが急激に起こる。ある激しい動作がどっと起こる。 例:「悲しみの涙が堰を切って溢れた」
・席を汚す
(せきをけがす) → 
席末を汚す
・席を蹴る
(せきをける)[=蹴立てる] 荒々しくその場を立ち去る。怒って、そこを立ち去ろうとして立ち上がる。
・席を進める
(せきをすすめる) 人と話しているうちに、興が乗ってきたせいで、前に乗り出す。 類:●膝を乗り出す 出典:「史記
・席を外す
(せきをはずす) 1.その場を、一時去る。2.座敷・会場などを途中で出る。 類:●中座する
・席を譲る
(せきをゆずる) 1.自分の席を空けて人を座らせる。2.自分がいた地位に他の者が就(つ)く。

−−−−−−−せけ(#seke)−−−−−−−
・世間男
(せけんおとこ) 世間の人から優れた人物と見られる男。世間のために役に立つ男。
・世間が狭い
(せけんがせまい) 1.交際範囲が狭い。付き合いが狭い。また、世間に関して限られた範囲のことしか知らない。2.肩身が狭い
・世間が立つ
(せけんがたつ) 世間への義理が立つ。世間に対して申し訳が立つ。 用例:浄・油地獄−中「こなた衆の外聞世間が立つまい」 
★多く、打消しの形で用いられる<国語大辞典(小)>
・世間が詰まる
(せけんがつまる) 世の中の景気が悪くなる。不景気で金の遣り繰りが付かなくなる。 用例:浮・日本永代蔵−四「毎年、世間がつまり、我人迷惑するといへど」
・世間が張る
(せけんがはる) 世間付き合いが広くなったり、見栄を張ったりするために出費が増える。
・世間が広い
(せけんがひろい) 1.交際範囲が広い。付き合いが広い。世間に知れ渡っている。2.世の中を良く見聞きしていて、世間に関する知識が広い。
・世間虚仮、唯仏是真(せけんこけ、ゆいぶつぜしん) 《四熟》 この世のことは全て虚妄であり、ただ仏のみが真実であるということ。 
★天寿国曼荼羅(まんだら)に聖徳太子の語として記される<大辞林(三)>
・世間気(せけんぎ) 見栄を張り、外聞を気にすること。世間体(せけんてい)を飾る虚栄心。
・世間知らず(せけんしらず) 経験が少なくて、世間の事情や世渡りの道に疎(うと)いこと。また、その人。 類:●世間見ず
・世間知らずの高枕(せけんしらずのたかまくら) 厳しい世の中の動向を知らなければ、苦労も少ないので、安心して眠れる。何も知らない人は暢気(のんき)で良いという皮肉。
・世間雀
(せけんすずめ) 「雀」は、良く喋る人の喩え。世間の事情に通じていて、それを言い囃(はや)す人。また、世慣れた人。
・世間する
(せけんする) 世間に出て交際する。世間付き合いをする。 用例:浄・
心中宵庚申−下「世間するわかい者」 用例の出典:心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん) 浄瑠璃。世話物。3段。近松門左衛門。享保7年(1722)大坂竹本座初演。「心中二つ腹帯」と同材を扱ったもの。
・世間に鬼はなし
(せけんにおにはなし) 世の中には悪い人ばかりでなく、善い人も存外に多いものである。慈悲、人情はどこにもあるものである。渡る世間に鬼はなし。 類:●渡る世間に鬼はない●知らぬ他国にも鬼はない
・世間の口に戸は立てられぬ
(せけんのくちにとはたてられぬ) 世人の噂は止めることができない。 類:●人の口に戸は立てられぬ
・世間は張り物
(せけんははりもの) 世渡りをするには見栄を張るのが普通であるということ。見栄を張るのは人の人情であるということ。 類:●内裸でも外錦(そとにしき)●世は張物
・世間は広いようで狭い
(せけんはひろいようでせまい) 世の中は広いようだが、案外狭いものである。意外な場所で知人に会ったときなどに言う。
・世間晴れて
(せけんはれて) 公然と。大っぴらに。 類:●天下晴れて
・世間を狭くする
(せけんをせまくする) 世間の信用を失うようなことをして、交際の範囲を狭くする。 類:●肩身を狭くする●肩身が狭い
・世間を張る
(せけんをはる) 世間体(せけんてい)を取り繕う。広く付き合ったり、世間に対して見栄を張ったりする。 用例:浮・世間胸算用−1「世間を張つて棟の高き内にはそれほどの風があたつて」
・世間を渡る
(せけんをわたる) この世の中で暮らしていく。生きてゆく。

−−−−−−−せこ(#seko)−−−−−−−
・瀬越しを掛ける
(せごしをかける) 困難な目に遭わせる。試練を与える。身に苦痛を与える。責める。
・世故に長ける
(せこにたける) 「世故」は世の中の風俗、習慣など種々の雑事のこと。世間の裏表に通じていて要領が良い、世間の習わしに詳しく世の中を渡って行くのが上手である。
・せこを入れる 1.「せこ」はたくさんの盃や銚子のこと。酒席に「せこ」を入れるという意味で、酒肴(しゅこう)が席全体に広く行き渡るようにする。また、上下の区別なく酒肴を勧める。2.隅々まで気を配る。細かな事に気を付けて、抜け目なく精を出す。

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