【かた】〜【かと】

−−−−−−−かた(あ)(#kata1)−−−−−−
・片足上げる(かたあしあげる) 居酒屋などで酒を飲むこと。 用例:伎・
小袖曾我薊色縫−二幕「どこぞで片足あげちゃアいねへか」 用例の出典:小袖曾我薊色縫(こそでそがあざみのいろぬい) 歌舞伎脚本。世話物。4幕。河竹黙阿弥。安政6年(1859)江戸市村座初演。当時有名だった藤岡藤十郎の御金蔵破り事件を当て込み、講釈種の鬼坊主清吉や八重垣紋三の義談を取り合わせた作。遊女十六夜(いざよい)と所化清心とが心中を図るが死に切れず、共に悪の道に走る筋から通称「十六夜清心」として名高い。
・堅い木は折れる
(かたいきはおれる) 柔らかい物の方が却(かえ)って良く耐え、堅い物は折れ易く壊れ易いということの喩え。日頃頑健な人が大病に罹(かか)って急に倒れたり、普段は強情で妥協を知らない人が一旦気力を失くすと意外に脆(もろ)い面があることなどに言う。 類:●木強ければ則ち折る●堅い物は割れる●柳に雪折れなし柔よく剛を制す●Soon erbreakthanbow.(曲がるより早く折れる)
・堅いこと
(かたいこと) 内容が真面目(まじめ)一方で、面白味がない話。堅苦しいこと。生真面目なこと。 類:●お堅い●
堅物 例:「堅いことを言ってないで、一献召し上がれ」
・片意地(かたいじ) 頑固に意地を通す。 類:●強情 例:「片意地を張る」
・堅い物は箸ばかり
(かたいものははしばかり) 大事にされて、贅沢に育ったことをいう。 類:●重いものは箸ばかり●箸より重いものを持ったことがない ★主に男に使う。
・肩入れ
(かたいれ) 贔屓すること。支援すること。 類:●
肩を入れる肩を持つ 用例:浄・平家女護島−一「源氏肩入の大悪僧文覚法師」
・片腕
(かたうで) 1.片一方の腕。 類:●隻腕(せきわん) 2.転じて、信頼できる補佐役。頼りになる相談相手。 類:●右腕
・片腕を
?[手+宛]がれたよう(かたうでをもがれたよう) 最も頼りにしている補佐役や味方の者を腕に喩えた言葉で、それを失ったときの失望や落胆の気持ちを表わす。
・がた落ち(がたおち) 1.生産量、値段、成績、評価などが、急激に下がること。 類:●急落●暴落 例:「信用ががた落ちになった」 2.段違いに劣ること。 例:「長男に比べると次男の腕前はがた落ちだ」 ★「がた」は、急激に減衰する意味の接頭語。

−−−−−−−かた(か)(#kata2)−−−−−−
・肩が怒る(かたがいかる) 1.肩が上がって角張っているという意味から、得意な気持ちになる。肩身が広くなる。 類:●肩身が怒る 2.肩が角張っている。怒り肩になっている。 類:●肩が張る
・肩書き付き
(かたがきつき) 1.社会的な地位や身分を示す肩書きが付いていること。また、そういう偉い人物。2.悪事などのはっきりした前歴を持っていること。また、その人。
・がたが来る
(がたがくる)[=いく] 1.機械などが、古くなって正常に動かなくなる。機械の調子が悪くなる。 例:「うちの雨戸はがたが来ている」 2.身体や組織などについて、あちこち調子が悪くなる。老い耄(ぼ)れる。 類:●ぽんこつになる 例:「50歳を越えたころから、がたが来始めた」 ★「がたがた」という音から派生した俗語。
・方が付く
(かたがつく) ものごとの処理が終わる。 類:●落着する●決まりが付く 例:「事件の方が付く」
・方が塞がる
(かたがふたがる・ふさがる) 1.陰陽道で、その方位が塞がりとなる。2.その方向へ行けなくなるという意味から、不義理や仲違いなどをしたため、その人の所へ行き難(にく)くなる。
・肩代わり
(かたがわり) 1.駕籠(かご)かきなどが、担ぐのを他の者と交代すること。2.負債や面倒な仕事などを、他に代わって引き受けること。また、他に代わって貰うこと。 例:「借金の支払いの肩代わりをしてもらう」
・堅気
(かたぎ) 1.心がしっかりしていて、真面目である。浮薄でなく、物堅い性格である。 類:●律義●生真面目 用例:伎・
戻橋脊御摂−三立「貴殿も堅気(カタギ)をお云やらずと、〈略〉随ひ召さるがまあ当世」 2.水商売やばくち打ち、やくざなどに対して、仕事がまともで、堅実であること。また、そういう職業。 用例の出典:戻橋脊御摂・戻橋背御摂(もどりばしせなにごひいき) 歌舞伎。鶴屋南北作の四段目外題。文化10年(1813)市村座。3幕4場。土蜘蛛の精やら鬼やらなんやら。世の中化け物だらけ。 参考:戻橋(もどりばし) 歌舞伎所作事。常磐津。1幕。河竹黙阿弥作詞。六世岸沢式佐作曲。初世花柳寿輔振付。明治23年(1890)東京歌舞伎座初演。渡辺綱が、一条戻橋で美女に化けた愛宕(あたご)山の鬼女と道連れになるが、間もなく正体を見破ってその片腕を切る。新古演劇十種の内。
・堅き氷は霜を踏むより至る
(かたきこおりはしもをふむよりいたる) 1.霜を踏む時節となると、まもなく堅い氷に閉ざされる冬が来るということ。何事も兆(きざ)しを見たら早く準備をせよということの喩え。 類:●霜を踏んで堅氷至る 出典:「易経−坤卦」「履霜堅氷至」 2.小さな事が積もり重なって大事になるということ。
・敵の内に来ても口を濡らさずには帰るな
(かたきのうちにきてもくちをぬらさずにはかえるな) 出された湯茶や酒は必ず飲んで行くべきだということ。
・堅木の熾より冷や飯
(かたぎのおきよりひやめし) 空腹の時には、炭火をたくさん熾こした囲炉裏端(いろりばた)に上げてもらうより、冷や飯で良いから食物を出してもらう方が有難いということ。空腹は火の温かさでは癒せないということ。
・敵役
(かたきやく) 1.劇の中で、悪人として登場する役。または、その人。 類:●悪役●悪がた●敵 2.他人から憎まれるようなことを、敢えて行なう役目。また、その人。 類:●憎まれ役
・仇を打つ
(かたきをうつ)[=取る] 1.(特に江戸時代) 主君や父、夫などが殺された場合、臣下や近親の者が恨みを晴らすために、その相手を殺す。2.他人に何かやられたことに対して、仕返しをする。
・片口聞いて公事を分くるな
(かたくちきいてこうじをわくるな) 一方だけの言い分を聞いて判定を下(くだ)してはいけないということ。訴訟(そしょう)の裁定は公平でなければならないから、必ず両方の言い分を聞いて判定を下せということ。 類:●一方聞いて下知をすな●両方聞いて下知をなせ ★「片口」は片方の言い分。「公事」は訴訟(そしょう)のこと。
・硬くなる
(かたくなる) 精神が緊張しすぎて、身体や心の働きがぎごちなくなる。
・火宅の車
(かたくのくるま)[=車舟(くるまぶね)・出車(しゅっしゃ) この世の迷いを逃れるための仏の教えを指す。 故事:法華経−譬喩品」 火災の起こった家の中で遊んでいる子供を救うために、父親が門外に羊車・鹿車・牛車があるといって救い出した。
・堅苦しい(かたくるしい) 1.態度や人柄などが、生真面目(きまじめ)で厳格過ぎる感じである。形式ばっていて、気楽に振舞えない。 類:●しかつめらしい 例:「堅苦しい挨拶はそのくらいにして」 2.文章や話し方考え方などに、柔らか味が乏しく、親しめない感じである。 例:「堅苦しい文章」 ★「かたぐるしい」とも<国語大辞典(小)>

−−−−−−−かた(さ)(#kata3)−−−−−−
・忝い
(かたじけない) 1.高貴な者が、卑しい者に接してくれて勿体(もったい)ない。恐縮だ。申し訳ない。 類:●恐れ入る恐れ多い 用例:宇津保−藤原の君「かく一人住みし侍るを、かたじけなくとも渡りおはしましなんや」 2.尊ぶべき者と比べて、自分が恥ずかしい。我が身が面目(めんぼく)ない。 用例:続日本紀−宝亀三年五月二七日・宣命「天の下の百姓の思へらまくも恥づかし、賀多自気奈志(カタジケナシ)」 3.分(ぶん)に過ぎた恩恵や好意や親切を受けて、有り難い。 用例:源氏−桐壺「身にあまるまでの御心ざしの、よろづにかたじけなきに」
・肩透かし
(かたすかし) 1.相撲四十八手の一つ。相手が押し返す機を捉(とら)え、足を引くと同時に差手を抜き、身体を開いて泳がせて引き倒す技。2.比喩的に、意気込んで立ち向かってくる相手を、うまく逸(そ)らすこと。厳しい質疑をはぐらかすときなどにも言う。 類:●拍子抜け 例:「肩透かしを食らわす」 ★多く、「食らわせる」「食わせる」などを伴なって使う。 3.取引相場で、一方の人気に追従し、または煽(あお)りながら、陰で手仕舞(てじま)うこと。
・固唾を飲む
(かたずをのむ) 事の成り行きを緊張して見守っている様子。 類:●気を呑む 用例:太平記−一〇「敵御方諸共に、難唾(カタヅ)を呑で汗を流し、是を見物してぞ、扣(ひか)へたる」 ★「固唾」は、緊張する時などに口中に溜まる唾のこと。
・肩背苦し(かたせくるし) 肩や背が苦しいほど、気が滅入(めい)る。

−−−−−−−かた(た)(#kata4)−−−−−−
・肩叩き
(かたたたき) 1.凝(こ)りを解すために、肩を叩くこと。または、その道具。2.相手の肩を軽く叩いて、頼みごとをしたり気持ちを和らげたりすること。特に、退職を勧告したりなどする時にいう。 例:「会社側の肩たたき」
・形に影の添う如し
(かたちにかげのそうごとし) 物には当然その影がいつも付いているように、どんな場合でも離れない。 類:●影の形に従うが如し●形影相伴う
・形許り
(かたちばかり)・かたばかり 実質が伴わなくて、ほんの形式だけ。 類:●印ばかり 例:「かたちばかりの式を挙げる」 用例:
有明の別−三「御手もわななけどかたばかりかきつけ給」 用例の出典:有明の別・在明の別(ありあけのわかれ) 小津桂窓の西荘文庫から発見された散逸古物語。男装の姫君の物語。・・・調査中。
・片付く
(かたづく) 1.片方に寄る。 用例:万葉−4207「谷可多頭伎
?(たにカタヅキて)家居れる君が聞きつつ告げなくもうし」 2.ある者の方に付く。付き添う。また、嫁入りする。 用例:浮・好色一代女−二「つれ衆には天神かたづき、お機嫌とりの若男四五人もありしが」 用例:浮・好色訓蒙図彙−上「いまだかたづかぬお姫様」 3.物が然(しか)るべきところにきちんと整えられる。整頓される。 例:「部屋が片付く」 4.ものごとが解決される。仕事が処理されて、完了する。 類:●片が付く 例:「騒ぎが片付く」 用例:人情・湊の月−後「宿の亭主が慾張りで、思ひの外に片付かず〈略〉漸々と三十両で請戻し」 5.邪魔な者がいなくなる。特に、死ぬこと。 用例の出典@:好色訓蒙図(こうしょくきんもうずい) 浮世草紙。彙吉田半兵衛著。刊本、小本3巻3冊。貞享3年(1686)。『訓蒙図彙』の形式に倣い、絵を主として好色風俗を図解した絵入百科事典。類書が少なく、当時の風俗資料として貴重。 用例の出典A:湊の月(みなとのつき) 人情本。松亭金水?。・・・調査中。
・片付ける
(かたづける) 1.片方に寄せる。 用例:詞葉新雅「カタヅケルそばむる」 2.ある者の方に人などを付ける。従者などを付き従わせる。転じて、嫁入りさせる。縁付かせる。 用例:浄・凱陣八島−一「源氏へゑんをもとめ、姫君たちを御かたづけなされては」 3.気持ちや様子、形などを落ち着かせる。どちらか一方に定まった状態にする。4.散らばっている物をきちんと整える。整頓する。 人情・春色梅児誉美−初「そこいらをかたづける」 例:「書類を片付ける」 5.ものごとを解決する。仕事などを処理する。また、残った食べ物などを食べる。 類:●方を付ける 用例:人情・春色梅美婦禰−四「三方四方治りの宜(いい)様に落付(カタヅケ)て上げるから」 6.俗に、邪魔な者を除く。殺す。 用例:浄・鎌田兵衛名所盃−名所屏風「酒にゑはせてかたづけんと思ひ」 用例の出典:鎌田兵衛名所盃(かまたひょうえめいしょのさかずき) 浄瑠璃。近松門左衛門。正徳元年(1711)。「保元物語」に拠った軍記仕立て。源平に分かれて戦う源為義と義朝親子の悲劇と家来の謀反を描く。変則の上下2巻で、下巻の悲劇的局面に特色近松門左衛門でござーい!
・片っ端から
(かたっぱしから・かたっぱじから) 1.端の方から次々と。 類:●手当たり次第に 用例:咄・
鯛の味噌津−角力「大寒、小寒、八専等、かたっはじからひろいなげにあいける所へ」 2.端の方まで全部。 ★「かたっぱし」に、助詞「から」のついた語<国語大辞典(小)> 用例の出典:鯛の味噌津(たいのみそず) 咄本。大田南畝(蜀山人)。・・・詳細調査中。 人物:大田南畝(おおたなんぽ) 江戸後期の狂歌師。洒落本・滑稽本作者。1749〜1823。本名、覃(たん)。別号、蜀山人(しょくさんじん)、四方赤良、寝惚(ねぼけ)先生など。江戸幕府に仕える下級武士。天明調の狂歌の基礎を作り、狂詩、洒落本、黄表紙、咄本なども著わす。著に「万載狂歌集」「徳和歌後万載集」「一話一言」など。
・片手落ち
(かたておち) 処置や配慮が一方にだけ偏(かたよ)ること。不公平なこと。 類:●片手打ち●不公平●不平等 ★二者のうち、片方は不足なく手当てしたが、もう片方に手抜かりがあるということ。
・肩で息をする(かたでいきをする)[=切る・継ぐ] 肩を上下に動かしながら苦しそうに呼吸する。
・肩で風を切る
(かたでかぜをきる)[=散らす] 肩を欹(そばだ)てて大威張りで歩く。
・片手で錐は揉めぬ
(かたてできりはもめぬ) 錐は両手を使って初めて用を為すもので、片手では使えない。同様に、ものごとは人と力を合わせることによって成し遂げられるものである。一人では何もできないということ。
・片手間
(かたてま) 本業の余暇。用事の合い間。また、その合い間にする仕事。 例:「片手間仕事」

−−−−−−−かた(な)(#kata5)−−−−−−
・刀折れ矢尽きる
(かたなおれやつきる) 1.戦に敗れて散々な有様(ありさま)になる。2.転じて、ものごとに立ち向かう方策が全くなくなる。 類:●弓折れ矢つきる
・形無し
(かたなし) 1.本来の姿が損なわれてしまって、後に原形が残らないこと。 類:●跡形なし 2.本来の価値が損なわれること。また、そのために惨めな状態になる様子。散々な様子。 例:「ごみの山で美しい高原も形無しだ」 3.持っている力が発揮されないままになってしまうこと。甲斐(かい)がなくなる様子。
・刀に懸けて
(かたなにかけて) 1.武士が、止むを得ない場合には刀に訴えてでも自分の意志を通そうとする。強い決心を示す言葉。2.武士が約束などをする時、その強い決心を示す場合にいう。 類:●神に懸けて
・刀の錆
(かたなのさび) 1.刀に生ずる錆。また、血が刀の錆の原因になるところから、人を斬ることや、人が斬られることにいう。 例:「刀の錆にしてくれる」 2.刀を汚すほどに切る価値がないもののこと。 類:●刀汚し
・片荷が下りる
(かたにがおりる) 「片荷」は天秤棒で担いだときの一方の荷を意味し、負担となっていた義務や責任が半減することをいう。 類:●肩の荷が下りる●重荷を下ろす
・肩に掛かる
(かたにかかる) 責任や責務などが、その人の負担となる。 類:●双肩に掛かる 例:「日本の将来は君たちの肩に掛かっている」
・型に嵌まる
(かたにはまる)[=入(い)る] 1.昔からのしきたりなどに当て嵌まる。 類:●型通り 例:「型に嵌まったお辞儀」 2.個性や独創性がなく、有り触れている。新鮮味がなくなる。 類:●マンネリズムに陥(おちい)る 例:「型に嵌まった社交辞令」
・型に嵌める
(かたにはめる) 個性や独創性を認めず、決まり切った形式や方法に縛(しば)り付ける。一定の枠に入れて特徴をなくする。 類:●規格化する 例:「子供を型に嵌める教育制度」
・肩の力が抜ける
(かたのちからがぬける) 余計に入っていた力が抜けるということで、勢い込んでいた者が冷静になる。また、緊張が和らぐ。
・肩の荷が下りる
(かたのにがおりる) 負担となっていた義務や責任が半減する。 類:●
片荷が下りる

−−−−−−−かた(は)(#kata6)−−−−−−
・片肌脱ぐ
(かたはだぬぐ) 1.片肌脱ぎになる。 2.力仕事をする時に、片肌脱ぎになるところから、他人の仕事に協力すること。助力すること。 類:●片腕を貸す
・片腹痛い
(かたはらいたい) 1.傍らで見ていても辛く思う。端(はた)から見ていてはらはらする。気の毒に思う。心苦しい。 類:●傍ら痛い 2.傍らで見ていて苦々しく思う。端から見ていて滑稽に感じる。 用例:玉葉−養和二年正月二〇日「講師忠玄説法、与女房一品経玄隔、太片腹痛歟」 3.おかしくてたまらない。笑止千万である。相手を軽蔑、嘲笑する時に使う。 類:●ちゃんちゃら可笑しい 出典:浄・出世景清−四「其いましめにあひながら某をつかまんとは、〈略〉かたはらいたし事おかし」 ★「かたわらいたし(傍痛)」は、古くは発音、表記とも「かたはらいたし」であったが、これが「片腹痛し」と意識され、一般に語中の「は」が「わ」に変化した平安末期以降も「かたはら」の発音を残したもの<国語大辞典(小)>
・肩肘張る
(かたひじはる)[=怒らす] 肩や肘を無理に高く起こして見せる。威張ったり、気負ったりすること。 類:●肩肘怒らす●裃(かみしも)を着ける
・堅物
(かたぶつ) 生真面目で、融通の利かない人。 類:●糞真面目石頭
・片棒を担ぐ
(かたぼうをかつぐ) 駕籠の、先棒か後棒かのどちらか一方を担ぐということから、ある企てや仕事に加わってその一部を受け持つ。特に、悪事に協力するときに使う。 例:「悪事の片棒を担ぐ」 類:●荷担する

−−−−−−−かた(ま)(#kata7)−−−−−−
・肩身が狭い
(かたみがせまい・せばい) 他の人や世間に対して面目が立たない。世間体(せけんてい)を憚(はばか)る気持ちである。 用例:人情・春色辰巳園−初「世間を兼る気になって、なんだかかたみがせまいやうに」
・筐の水
(かたみのみず)[=に汲(く)める水] かたみに汲み入れた水のことで、漏(も)れ易いところから、ものごとが頼りにならないことの喩え。
・片道切符
(かたみちきっぷ) 片道乗車券のことで、転じて、行ったきりで再び帰って来られないこと。 例:「地獄への片道切符」
・片目が明く
(かためがあく) 1.文字を少しは読むことができるようになる。少しばかり文字が分かるようになる。2.相撲で、二日目以後に初めて勝ち、白星を得ること。一般にスポーツなどで、やっと一つ勝ちを得ること。
・固めの杯
(かためのさかずき) 夫婦、主従、師弟などの結びつきを堅固にするために取り交わした杯。約束を固くするために取り交わした杯。

−−−−−−−かた(や)(#kata8)−−−−−−
・型破り
(かたやぶり) 考えや行動が常識的に考えられる範囲を越えていること。在り来たりの型から食(は)み出していること。また、そのもの。

−−−−−−−かた(ら)(#kata9)−−−−−−
・語り半分
(かたりはんぶん) ものごとは誇張して言い伝えられることが多いところから、話は半分ぐらい割り引きして聞くと、ちょうど本当のところを掴めるということ。 類:●話半分
・語るに落ちる
(かたるにおちる) → 問うに落ちずに語るに落つ
・語るに足る
(かたるにたる) そのことについて語る値打ちがある。共に語り合うに相応しい。

−−−−−−−かた(わ)(#katawa)−−−−−−
・傍らに人無きが如し
(かたわらにひとなきがごとし) 傍に人が誰もいないように、我が儘勝手に振る舞う。人を人と思わない。 
★「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)の訓読み<国語大辞典(小)>
・傍ら痛い
(かたわらいたい) 傍(そば)で見ていても心が痛むという意味で、 1.傍で見ていても辛く思う。端(はた)から見ていてはらはらする。気の毒に思う。心苦しい。 類:●片腹痛い 用例:蜻蛉‐中「日ごろ乱れがはしかりつる所々をさへ、こほこほと作るを見るに、いとかたわらいたく思ひくらすに」 用例:源氏‐朝顔「すのこはかたわらいたければ、南のひさしに入れ奉る」 2.傍で見ていて苦々しく思う。端から見ていて滑稽に感じる。笑止である。 用例:
−九六「かたはらいたきもの。よくも音弾きとどめぬ琴を、よくも調べで、心のかぎり弾きたてたる」 用例:源氏−帚木「おのがじし心をやりて、人をばおとしめなど、かたはらいたき事多かり」 類:●傍ら苦し●笑止千万 3.傍の人に対して気が引ける。人に笑われそうで恥ずかしい。 類:●決まりが悪い●体裁が悪い 用例:蜻蛉−下「人多うまうでたり。たれと知るべきにもあらなくに、われひとり苦しうかたはらいたし」 用例:今昔−二二・八「御前にて申すは傍痛き事には候へども」 ★参考:「片腹痛い」とも書く<国語慣用句辞典(集)> 用例の出典:今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう) 平安後期の説話集。31巻。うち、8、18、21の3巻を欠く。作者に関しては、古来の源隆国説、鳥羽僧正説その他があるが未詳。通称「今昔物語」。12世紀の初めに成立。内外の文献の翻案を含む説話千余を、天竺(インド)、震旦(中国)、本朝(日本)の三部に分けて収めた、わが国最大の古説話集。漢文訓読調に和文脈をまじえた文体で、古写本は片かな宣命(せんみょう)体の表記法をとり、国語史料としても貴重である。書名は、説話が「今は昔」で始まることに由来。
・片割れ(かたわれ) 1.物の割れたり破れたりした一片。また、対(つい)になっているものの一方。 例:「夫婦茶碗のかたわれ」 用例:狂言記連歌毘沙門「かたわれもなふ、ようわれた」 2.身を分けたもの。 類:●分身 用例:浄・心中刃は氷の朔日−上「おばは親のかたはれ」 3.仲間の一人。仲間の一部。 用例:浄・平仮名盛衰記−四「親子は一体。敵の片われ一寸もうごかさぬ」 4.「片割月(かたわれづき)」=「弦月」の略。 用例:新撰六帖−一「過ぎかはる宵暁のかたはれを一つにすめる月のかげ哉」 用例の出典:連歌毘沙門(れんがびしゃもん) 狂言。福神物。・・・詳細調査中。

−−−−−−−かた(を)(#katawo)−−−−−−
・肩を怒らす
(かたをいからす)[=聳(そび)やかす] 肩を高く立てて、威勢を示す。高ぶった態度を取ること。 類:●
肩肘張る
・肩を入れる
(かたをいれる) 1.衣類から肩の部分を出していたのを入れる。肌脱ぎになっていた者が着物を着ること。2.担ぐために、その物の下へ肩を当てる。転じて、加勢すること。 類:●味方する●
肩を持つ
・肩を落とす(かたをおとす) 身体の力が抜けてしまって、肩が垂れ下がったようになる。気力を失った様子、また、がっかり・しょんぼりした様子。 類:●落胆する
・肩を裾に結ぶ
(かたをすそにむすぶ) 1.着物などを肩と裾とを取り違えて着ること。2.形(なり)振り構わず働く様子。また、妻が夫のために甲斐甲斐しく振る舞う様子。
・肩を窄める
(かたをすぼめる・つぼめる) 肩を縮める動作のことで、寒さを感じたり、恐れ入ったり、肩身が狭く思ったりすること。
・方を付ける
(かたをつける) ものごとを処理する。 類:●切りを付ける
・肩を並べる
(かたをならべる) 1.並んで立つ。並んで歩く。また、物など同じ場所に並ぶ。2.対等の位置に立つ。同じような勢いや力を持つ。 用例:宇津保−菊の宴「あまくだれるかとみえし人にかたをならべ、かみに見し人をしもにみて」
・肩を抜く(かたをぬく) 担いでいる物を肩から下ろすこと。転じて、担当したことから離れること。責任のある立場から抜ける。 類:●手を引く
・肩を脱ぐ
(かたをぬぐ) 1.肩の部分を着物の外へ出すこと。上半身だけ着物を脱ぐ。肌脱ぎになる。2.決心して他の人ために力を貸すこと。 類:●一肌脱ぐ
・肩を張る
 肩をそびやかして威勢が良い態度を取る。
・方を塞ぐ
(かたをふたぐ・ふさぐ) 1.陰陽道の方塞(かたふたがり)となる方向に来る。2.その方向へ行けないようにする。不義理や仲違いなどをしてその人の所へ行き難くする。
・肩を持つ(かたをもつ) 味方をする。贔屓(ひいき)する。 類:●
肩を入れる 用例:浄・夏祭浪花鑑−八「邪魔仕やるのは徳兵衛が肩(カタ)持つ心かササササどふじゃどふじゃ」 参考:左袒
・肩を焼く
(かたをやく) 鹿の肩骨を焼いて占いをすること。古代の占いの一方法。 類:●肩焼き●肩抜きの占(うら)

−−−−−−−かち(#kati)−−−−−−−
・搗ち合う
(かちあう) 臼(うす)で搗くときに杵(きね)がぶつかり合うという意味。 1.物と物とがぶつかり合う。 用例:多情多恨「勢ひ両面の背は搗ち合はねばならぬ」 2.ものごとが偶然同じ時・所に重なる。 例:「予定が搗ち合う」 3.槍先で、互いに打ち合ったり、たたきあったりする。互いに、槍で戦う。 用例:日葡辞書「ヤリデカチワウ」
・渦中に身を投ず
(かちゅうにみをとうず) 渦巻く水中に身を投げ入れるという意味から、錯綜(さくそう)した事件や問題の中に分け入ってその当事者になること。
・火中の栗を拾う
(かちゅうのくりをひろう) 他人の利益のために危険を犯すこと。非常な危険をおかすこと。 寓話:ラ・フォンテーヌの「寓話」「猿が猫を煽(おだ)てて、囲炉裏の中の栗を拾わせて、猫が大火傷をした。」 出典:寓話(ぐうわ) 寓話集。ラ・フォンテーヌ。1−6巻(1688)、7−11巻(1678−9)、12巻(1693)。237篇。版画、モロー。多くイソップ童話を素材としているが、ルイ14世治下宮廷への風刺なども盛り込まれている。 人物:
ラ・フォンテーヌ(ジャン。ド) フランス古典派の詩人。1669−94。「寓話集」12巻。人間を動物になぞらえて世相を風刺。・・・詳細調査中。
・火中の蓮花(かちゅうのれんか) 実際にはありえないことの喩え。 類:●麒麟の一角
・花鳥の使い(かちょうにつかい) 1.艶書を持って、男女の間を仲介する使者。恋のなかだち。 類:●花鳥使 出典:「唐書−文芸中・呂向伝」「時帝歳遣使、采擇天下[女+朱]好、内之後宮、號花鳥使<中国、唐の玄宗が天下の美女を選び集めるために派遣した使者> 2.宴席を司(つかさど)るために選ばれた後宮の風流で艶麗な者。 出典:「天中記−美婦人」「選六宮風流艶態者、名花鳥使主宴」  出典:天中記(てんちゅうき) 類書。中国・明代。陳耀文撰。60巻。乾坤・歳時・律暦・地理・帝王以下二十二目に分けたもの。記事は出処を記し繁富。
・花鳥風月
(かちょうふうげつ) 《四熟》 1.天地自然の美しい風景。2.それらを鑑賞することや、題材にした詩歌・絵画を嗜(たしな)む風雅の遊び。 類:●風流
・かちんと来る
(かちんとくる) 《俗語》 「かちん」は、硬いものがぶつかるときの小さいが鋭い音を意味する擬音語。相手の言動がこちらの感情を害し、非常に不愉快に思うこと。 例:「無遠慮な態度にかちんと来た」

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・隔靴掻痒
(かっかそうよう) 《四熟》 履いた靴の外から痒いところを掻くという意味から、思い通りにいかなくて、歯痒くじれったいこと。なかなか核心に触れないこと。 類:●靴を隔てて痒(かゆ)きを掻く●隔靴爬痒●御簾(みす)を隔てて高座を覗く棒を掉って月を打つ●御廉(ぎょれん)を隔てて花を見る 出典:
無門関(むもんかん) 中国南宋代の禅書。1巻。無門慧開著。1228年成立。すぐれた公案四八則を選び、これに頌と評唱を加えたもの。悟りへの手がかりとして、禅宗で、極めて尊重される。
・活眼を開く
(かつがんをひらく) ものごとの本質を見通す能力を発揮する。
・各個撃破(かっこげきは) 《四熟》 敵の勢力が分散している機に乗じて、一つ一つ打ち破っていくこと。目的達成のために、関係者一人一人に当たって説得していくこと。
・活殺自在
(かっさつじざい) 《四熟》 生かすも殺すも心のままである。他人を自分の思うがままに操ること。
・合従連衡
(がっしょうれんこう) 《四熟》 
合従」=中国の戦国時代に、最強国秦に対抗するために蘇秦が説いた同盟政策。南北に連なる六国を連合させ、西方の秦に対抗させたもの。転じて、国と国が同盟を結ぶことや、地方と地方が、あるいは同業者などが連合する場合にもいう。 連衡」=中国の戦国時代、秦の恵王の相であった張儀が、合従(がっしょう)政策を切り崩すために唱えた同盟政策。秦と東方の六国(韓・魏・趙・楚・燕・斉)とが個別に和平条約を結ぶことを目指した。 これらの故事から転じて、全く正反対の二つの外交政策や、巧みに謀略を巡らした外交政策を指していう言葉。 類:●合従連横●連衡合従 出典:「史記−蘇秦伝」 ★「従」は「縦」と同じく「たて」で、南北の意、「衡」は横で、東西の意<国語大辞典(小)> 
・渇する者は飲を為し易し
(かっするものはいんをなしやすし) 喉が渇(かわ)いている者はどんなものでも喜んで飲むという意味で、虐待(ぎゃくたい)されている者は僅(わず)かな恩恵でも喜ぶことの喩え。 類:●飢うる者は食を為し易し 出典:「孟子・公孫丑・上」「飢者易為食、渇者易為飲
渇すれども盗泉の水を飲まず
(かっすれどもとうせんのみずをのまず)
・がっちりしている
 1.がっちりと握って放さないという意味から、けちで抜け目がない。金銭の支出にうるさい。 類:●勘定高い財布の紐が堅い 例:「あそこの奥さんはがっちりしてるからね」 ★多く、非難や軽蔑の気持ちを含めて言う。 2.強情である。また、図々しくて押しが強い。
・勝手が違う
(かってがちがう) 自分が以前経験して了解している筈の様子や具合いとは違う。 ★「勝手」は、その建物やものごとに慣れていて、どうすれば良いか分かっていること。また、そのやり方のこと。
・勝手知ったる
(かってしったる) 様子が分かっている。内情が分かっている。 例:「勝手知ったる他人の家」
・買って出る
(かってでる) 自分から進んで引き受ける。 例:「旅行の幹事を買って出る」 ★花ガルタ[=花札]博打(ばくち)からできた言葉。花ガルタは3人で行なうもののため、次に遊びたい者は権利を買ってから参加した。
・勝手な熱を吹く
(かってなねつをふく) 熱に浮かされて口走る無意識のうわ言のように、自分にとって都合の良い事ばかりを好き勝手に放言すること。
・勝って負ける
(かってまける) 1.争いに勝っても、道理において負けになることがあるということ。 類:●勝てば負く 2.勝ったのに、少しも得にならないことの喩え。
・勝手を知る
(かってをしる) ある場所などの様子、ものごとのやり方の具合いなどを心得る。 類:●内情に通じる 用例:洒・
百安楚飛「江戸の勝手をしらず」 用例の出典:百安楚飛(ひゃくあそび?) 洒落本。安永8年(1779)。・・・詳細調査中。
・合点がいく
(がってんがいく・がてんが〜)[=ゆく] ものごとの事情が十分理解できる。納得(なっとく)できる。多く、打ち消しの語を伴って用いられる。 類:●得心が行く 用例:浄・
重井筒−中「とひもせぬお客の断(ことわり)がってんがいかぬ」 用例の出典:心中重井筒(しんじゅうかさねいづつ) 浄瑠璃。世話物。3段。近松門左衛門。宝永4年(1707)大坂竹本座初演。大坂の紺屋の養子徳兵衛と色茶屋重井筒の遊女お房との心中事件を脚色したもの。
・合点承知の助
(がってんしょうちのすけ) → 承知の助
・合点尽く
(がってんずく) 予(あらかじ)め互いに納得している。了解した上である。 用例:浮・好色一代女−五「買人も其合点づくなり」 類:●納得尽く●承知尽く
・渇に臨みて井を穿つ
(かつにのぞみていをうがつ)[=臨んで〜][=を掘る] 喉が渇(かわ)いてから井戸を掘るという意味で、必要に迫られてから慌てて準備しても間に合わないことの喩え。 類:●難に臨みて兵を鋳る盗人を見て縄を綯う兎を見て鷹を放つ 出典:「説苑−奉使雑言」「譬之猶渇而穿井、臨難而後鋳兵」
・活溌溌地
(かっぱつはっち・かっぱつぱっち) 《四熟》 魚が撥ねるように極めて勢いが良いこと。気力が満ち満ちている様子。 類:●活発発(かつはつはつ)。 用例:
正法眼蔵−梅華「この法輪に転ぜられて昊昊地なり」 用例の出典:正法眼蔵(しょうぼうげんぞう) 道元の主著。寛喜3〜建長5年の間に、折にふれて説示されたもの。修証一如の宗教的世界がすぐれた和文によって明らかにされ、哲学や文学の分野でも高く評価されている。現行本は95巻。
・河童に水練(かっぱにすいれん) 泳ぎが得意な河童に泳ぎを教えるということで、あることに精通した人に対して、そのことを教える愚かさ・不必要さの喩え。 類:●釈迦に説法孔子に悟道
河童の川流れ
(かっぱのかわながれ)
・河童の寒稽古
(かっぱのかんげいこ) 人間には苦行である寒稽古も、水に住む河童には何の苦痛もないということ。転じて、何の苦にもならない当たり前のこと。
・河童の木登り
(かっぱのきのぼり) 不得手なことをする。
河童の屁(かっぱのへ)
・河童も一度は川流れ
(かっぱもいちどはかわながれ) 河童の様に泳ぎの上手い者でも上手くなるまでには一度や二度は溺れる事もある。何事も初めは下手から始めるのだ。 類:●沙弥から長老にはなれぬてんから和尚はいない
・刮目して待つ
(かつもくしてまつ) 「刮目」は、目を擦(こす)って良く見るということ。男子は三日も会わないでいると驚くほど成長しているものだという意味で、人の学業や仕事・人間性などがいかに向上したか、良く見なさいということ。或いは、どのように成功・成就するかを注目して待ちなさいということ。 類:●刮目してこれを見る●男子三日会わざれば刮目して見よ 出典:「史記」・「十八史略−東漢・献帝」・「呉志(三国志)・呂蒙・裴松之注」 
★呂蒙(りょもう)が魯粛にいったことば<中国古典名言事典(講)> →関連:呉下の阿蒙
・桂を科りて炊ぐ(かつらをはかりてかしぐ) 高価な桂の枝を薪(まき)にくべて飯を炊く。富貴な生活、贅沢(ぜいたく)な暮らしの喩え。 滝沢馬琴が、「食玉炊桂」を、玉や桂よりも値段の高い食物や薪によって暮らすと解釈して用いたという。
桂を折る
(かつらをおる)
・渇を癒す
(かつをいやす)[=医(い)する] 1.水などを飲んで、喉の渇(かわ)きを止める。2.転じて、宿願を果たす。悲願を達成する。
・活を入れる
(かつをいれる) 1.柔道などの術で、気絶した人の急所を突いたり揉んだりして、息を吹き返らせる。2.活発でない人や衰弱した人などを、刺激して元気付ける。 類:●焼きを入れる
・褐を被て玉を懐く(かつをきてたまをいだく)・褐を被(こうむ)りて〜 聖人は、外面は飾らないで粗末なものを身に着けているが、内面には尊(とうと)い心を持っているという喩え。 類:●褐を衣て宝を懐く 出典:「老子−七十」「知我者希、則我貴矣。是以聖人被褐懐玉」 ★「褐」は、紡(つむ)ぐ前の麻で織った粗末(そまつ)な衣服。「玉」は、真理・知恵・才能などの喩え。

−−−−−−−かて(#kate)−−−−−−−
・家庭を作る
(かてをつくる) 結婚して一家を構えること。
・糅てて加えて(かててくわえて) あることの上に更にことを加えて。更にその上に。主に、望ましくない状態が重なる場合に用いる。 類:●おまけに 用例:浄・女殺油地獄−中「かててくはへておかちが煩ひ伯父の難儀」 
★「かて」は、動詞「かてる(糅)」の連用形<国語大辞典(小)>
・勝てば官軍(かてばかんぐん) 勝利を得れば勝った方がすべて正しいことになる。力は正義であるということ。後に「負ければ賊軍」などと繋げても言う。
・勝てば負く
(かてばまく)・負ける 勝てば心が驕(おご)って、後になって負けることが多い。争いに勝っても、道理において負けになることがある。目前の争いに勝っても、結局最後には負けた結果になる。 類:●勝って負ける
・糧を棄てて船を沈む
(かてをすててふねをしずむ) 生きて帰らない覚悟をする。決死の覚悟で戦う。 
故事:史記−項羽本紀」 楚の項羽が船を沈め、釜を壊し、小屋を焼いて、全軍に必死の気持を持たせて決戦した。 類:●背水の陣
・糧を敵に借る
(かてをてきにかる) 敵の食糧を奪うこと。また、反対者を巧みに利用すること。
・我田引水
(がでんいんすい) 《四熟》 自分の田に水を引き入れるという意味で、自分の利益になるように考えたり、したりすること。 類:●手前勝手●我が田に水を引く
・合点がいく
(がてんがいく) → 合点(がってん)がいく
・瓜田の履
(かでんのくつ) → 瓜田に履を納れず
・瓜田李下
(かでんりか) 《四熟》 疑われることはするなという戒(いまし)め。 
★「瓜田に履を納れず」「李下に冠を整さず」を合わせて略した語<国語大辞典(小)>

−−−−−−−かと(#kato)−−−−−−−
・角が立つ
(かどがたつ) 理屈っぽい言い方や態度をすることによって、ものごとが穏やかでなくなる。ものごとが荒立つ。 
反:■角が取れる
・角が取れる
(かどがとれる) 1.世慣れて人柄が円満になる。2.洗練される。泥臭さが取れる。 類:●垢抜ける●丸くなる●円熟する 
反:■角が立つ
・門違い(かどちがい) 1.訪ねる家を間違えること。2.目指す方向、相手やものごとの判断を間違えること。 類:●見当違いお門違い 例:「私にそんなことをいうのは門違いというものだ」
・門松は冥途の旅の一里塚
(かどまつはめいどのたびのいちりづか) 
一休の「めでたくもありめでたくもなし」と続く歌。正月の門松は、飾る度に一つずつ年を取るから、死への道の一里塚のようなものだという意味。 人物:一休(いっきゅう) 室町中期の臨済宗の僧。1394〜1481。諱は宗純。号狂雲。後小松天皇の落胤(らくいん)ともいう。諸国を遍歴後、大徳寺の住職となる。詩、書画、狂歌などにすぐれ、また、伝説的な奇行の持ち主として、「一休咄」や、小説「本朝酔菩提」、戯曲「鶴千歳曾我門松」などに作られた。詩集「狂雲集」、詩文集「骸骨(がいこつ)」「自戒集」「仏鬼軍」などがある。
・廉を倒さぬ
(かどをたおさぬ)[=角を〜]・[=絶やさぬ・潰さぬ・崩さぬ] 器(うつわ)や衣類などが古くなってもなお形を崩さないという意味から、人が窮乏(きゅうぼう)してもなお昔の体面を保っていること。旧家が依然としてその格式を持ち続けること。 類:●角を絶やさぬ●腐っても鯛
・角を立てる
(かどをたてる) 1.頑固な態度を取ったり、理屈っぽい言い方をしたりして、ことを荒立てる。 2.怒った目付きをする。 類:●目角を立てる●角を入(い)る
・角を広ぐ
(かどをひろぐ) 子孫を多く作って一族を繁栄させること。
・門を塞ぐ
(かどをふさぐ) 不義理などでその家へ行き難くなる。 類:●敷居が高い
・蚊蜻蛉
(かとんぼ) 痩(や)せていて、背の高い者や弱い者を嘲(あざけ)って言う言葉。

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